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【BACK TO THE 90’S】90年代の名曲をカメリアダイアモンドのCMを中心に振り返る

 

カメリアダイアモンドに使われていた曲を聴くだけで…90年代の「あの頃」を思い出して、グッときてしまう、kobayashi(parking@ace)です。

 

名曲の宝庫「カメリアダイアモンド」

1979年から放送されていた「カメリアダイアモンド」のCM。これは株式会社 三貴が運営する宝石販売店「銀座ジュエリーマキ」や「じゅわいよ・くちゅーるマキ」の主力商品です。4:3のブラウン管テレビの中で、目の前に広がる異国の情景は、少年時代に憧れた未知の世界でした。

 

同グループの「ブティックJOY」も似たような構成で、CMキャラクターの綺麗な外国人女性が強く印象に残ります。そして何と言っても忘れられないのがCMソングです。特に少年期を過ごした90年代の名曲は「あの頃」を思い出させてくれます。

カメリアダイアモンドのCM風画像

 

どこか儚い、90年代前半の曲

黙ってないで奪って、傷ついてもいい…

1990年「カメリアダイアモンド」CMの幕開けはB’zの「太陽のKomachi Angel」「Easy Come, Easy Go!」でした。

 

バブル崩壊後の92年「Woman」93年「You And I」の中西圭三や、93年「男」の久宝留理子、同年「だまってないで」の松田樹利亜など音楽のテイストは違いながらも、90年代前半はどこか儚さを感じる曲が多かったように思います。

 

その儚さが時代背景も相まって、今聞くとグッとたまらない気持ちにさせてくれる要因かもしれません。

「だまってないで」イメージの画像

 

93年「ビーイング系」アーティストの躍進

愛を語るより口づけをかわそう、永遠に戻らないこの時の中…

93年はテレビ朝日系の深夜ドラマ枠(トゥナイト放送時間の前枠)「ネオドラマ」の主題歌に大黒摩季「別れましょう私から消えましょうあなたから」、WANDS「時の扉」が起用されました。

 

ドラマの記憶は全くありませんが、この2曲はよく聴いた記憶があります。それはきっとその後に放送される「トゥナイト」を観るためにチャンネルをあわせていたせいでしょう。そんなWANDSも「恋せよ乙女」「愛を語るより口づけをかわそう」でカメリアダイアモンドのCM曲となりました。

 

その他には、91年「離したくはない」93年「すれ違いの純情」のT-BOLANなど、儚さの中にもどこか透明感があり、突き抜けた存在として93年のビーイングブームを牽引したのではないかと思います。曲のタイトルがやたら長くなっていったのも、この頃の特徴です。

「愛を語るより口づけをかわそう」イメージの画像

 

93年のオリコン年間総合売り上げチャート(ビーイング系アーティストのみ)を見ると、当時の躍進ぶりがよくわかります。

・1位   ZARD
・2位   WANDS
・4位   B’z
・5位   T-BOLAN
・10位 TUBE
・11位 大黒摩季
・32位 DEEN

 

時代の寵児、小室哲哉率いる「TMN」

一途な恋、もう迷わない…

アニメ「シティハンター」は本編の終盤から、そのままエンディング映像に突入するという当時では画期的な演出で、なおかつTN NETWORKの「Get Wild」が格好良さに拍車をかけていました。

 

90年にTMNへと名義をリニューアルしてから、翌91年「We love the EARTH」「Love Train」でカメリアダイアモンド、93年には「一途な恋」でブティックJOYのCMソングに起用されています。

 

この時代に既に完成されていた「小室サウンド」は、95年以降の「小室ファミリー」ブームで昇華し、時代の寵児となりました。

「一途な恋」イメージの画像

 

90年代後半を煌びやかにした「小室ブーム」

masquerade、燃えつきそう火照る体から…

宮沢りえ主演ドラマ「いつも誰かに恋してるッ」の主題歌「NO TITLIST」を90年に、92年「TO SHY SHY BOY」の観月ありさなどに楽曲を提供していた小室哲哉は、94年にTMNの活動休止を経て本格的にプロデュース業を開始。

 

「フジテレビ」オンデマンドで輝かしき90年代のドラマを堪能しよう

 

「ビーイングブーム」の終焉と入れ替わるように一大ムーブメントを起こした「小室ブーム」。これによりどこか儚かった90年代は、煌びやかな時代へと変わっていったように思います。

 

95年「masquerade」のtrf、97年「FACES PLACES」のglobe、97年「LOVE IS ALL MUSIC」の華原朋美、97年「Dreaming I was dreaming」の安室奈美恵など、怒涛の勢いでカメリアダイアモンドのCMに起用されていきました。

「masquerade」イメージの画像

 

95年は私が高校に進学した年で、テレビでもよく聴きましたが、アルバイト中にかかる有線放送でも何度も耳にし、生活する上で必ずそばにあったこれらの曲が今でも90年代の思い出に彩りを添えてくれます。

 

カメリアダイアモンドのCMは98年に一時休止

今すぐ さあキスをしよう、あなたを知ったその日に…

小室哲哉がプロデュースしたアーティスト以外でも、90年代後半はカメリアダイアモンドのCMでは多くの名曲が起用されています。

 

96年の相川七瀬「恋心」は修学旅行で初めて乗った飛行機の機内放送で聴き、当時付き合っていた彼女の記憶とともに思い出深く、97年「A.S.A.P」のLittle Kiss(石橋貴明・工藤静香)は「とんねるずの生でダラダラいかせて!!」内の企画で持ちかけて採用された楽曲でした。

 

そんなブレイクのきっかけを多く作ったカメリアダイアモンドのCMは、98年に業績悪化の影響で一時放送を休止しました(2005年~2013年に再開)。これは小室ブームの衰退期と重なっています。

「A.S.A.P」イメージの画像

 

時代は95年に「Yes,Summerdays」でカメリアダイアモンドのCMに起用されていたGLAYなどのヴィジュアル系やつんく♂プロデュース、90年代最後の怪物「宇多田ヒカル」の台頭により大きく変化していきます。

 

カメリアダイアモンド以降の90年代

最後のキスはタバコのflavorがした…

累計売り上げ枚数765万枚という超人的なセールスで、日本国内の歴代アルバム1位となっている宇多田ヒカルのファーストアルバム「First Love」。当時、アルバイト先の40代店長がこのアルバムを持っていた事(支持層の幅広さ)に驚いた記憶がありますが、記録をみると納得できます。

「First Love」イメージの画像

 

まさしく時代を塗り替えた存在の宇多田ヒカルの他にも、L’Arc~en~Ciel・THE YELLOW MONKY・LUNA SEA・黒夢などのヴィジュアル系の台頭も凄まじいものでした。

 

当初は全く興味ありませんでしたが、ヴィジュアル四天王と呼ばれたうちの1組、MALICE MIZERの98年「With-you」は友達の車の中でよく聴き(かされ)、今では思い出深い好きな曲となっています。ネットの動画でPVを見返すと“メンバーがやたらクネクネしすぎ”などのコメントがありましたが、これはこれでバンドの世界観が表現されていて素敵なんじゃないかと今なら思います。

 

ベストアルバムブームを先導した「GLAY」

口唇に奪われた、あの愛の蜃気楼の中で…

日本国内の歴代アルバムセールス3位の記録を持つGLAYは90年代後半にベストアルバムブームを先導しました。当時はボーカルのTERUに似ていると言われ、何となく調子に乗っていた私はGLAYの曲がとても好きでした。

 

96年にヴィクトリアのCMで起用された「グロリアス」、97年にHEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMPのエンディングテーマ曲 97年「口唇」、TDKのCM曲 98年「誘惑」などTERUのように両手を広げて天を仰ぐまではいきませんが、カラオケで時々思い出しては熱唱しています。

「口唇」イメージの画像

 

中でも96年「BELOVED」、YEN TOWN BAND「Swallowtail Butterfly~あいのうた」、相川七瀬「恋心」、安室奈美恵「Don’t wanna cry」は初めて乗った飛行機の機内放送で聴いて強い思い入れのある曲となっていますが、その時の修学旅行はそれほど面白かったわけではありません。

 

多種多様な90年代の終わり

あなたのキスを数えましょう、ひとつひとつを思い出せば…

1999年はMr.ChildrenやJUDY AND MARY、MAXやSPEED・DA PUMPなどの沖縄勢、ゆずや19によるニューフォークの到来、MISIAや倉木麻衣・平井堅・宇多田ヒカルなどのR&Bブーム、SMAPやKinKi Kidsらのジャニーズ曲の大ヒット、椎名林檎や・鬼束ちひろ・小柳ゆき・矢井田瞳など女性ソロアーティストの相次ぐデビューなど、多種多様なアーティストの人気により小室ブームは終焉を迎えました。

「あなたのキスを数えましょう」イメージの画像

 

そんな中、小室哲哉も参加していたオーディション番組「ASAYAN」にて、つんく♂がプロデュースした「モーニング娘。」と、ヒップホップへ傾倒していたDragon Ashの活躍は特別な思い入れがあります。

 

新たな音楽を作った「Dragon Ash」

俺は東京生まれHIPHOP育ち、悪そうな奴は大体友達…

売れなければ即解散という状況の中、98年に名曲「陽はまたのぼりくりかえす」を世に送り出したDragon Ash。同世代ということもあり、このエピソードには感慨深いものがありました。

 

その後は、99年「Let yourself go,Let my self go」などヒップホップ色の強い楽曲を発表し快進撃を続けます。これは宇多田ヒカルや椎名林檎らの活躍とともに、音楽が変わるのを肌で感じる瞬間でした。

「Let yourself go,Let my self go」イメージの画像

 

この頃、地元のさっぽろテレビ塔でカラオケ大会があり「Grateful Days」を一緒に歌ったのが、当時友達だった今の奥さんで、私はZEEBRAパートを担当しました。あの曲を大勢の知らない人の前で歌ったのは、若気の至りとしか言いようがありません。

 

その後、降谷建志へ向けたZEEBRAの「公開処刑」による決裂は今でも胸が痛みます。

 

何となく…から好きになった「モーニング娘。」

スマイル スマイル スマイル、どんな笑顔見せても、心の中が読まれそう…

オーデションの模様を観ながらデビューする頃には何となく気になる存在だったモーニング娘。。第2期メンバーの市井紗耶香などが加入し、98年に「サマーナイトタウン」を発表した頃には完全にファンになっていました。

 

この曲は、新たな学生時代の友人達とキャンプへ向かう車中で頻繁に聴き、夏の思い出のひとつとして印象深いです。

「サマーナイトタウン」イメージの画像

 

99年の「LOVEマシーン」で唯一無二な存在のアイドルになったモーニング娘。や、前項で書いたDragonAshのほぼ全てのPVが高音質で楽しめるU-NEXTで、ビール片手にノスタルジーに浸りながら観ています。02年の曲ですが、当時の映像とともに高音質で聴く「FANTASISTA」は圧巻の格好良さです。

 

 

U-NEXT

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歳を重ねるごとに好きになる90年代の名曲

僕ら今 はしゃぎすぎてる 夏の子供さ、胸と胸 絡まる指、ウソだろ 誰か思い出すなんてさ…

夏の思い出といえば、95年に真心ブラザーズが発表した「サマーヌード」を外すことはできません。当時はあまり聴いていませんでしたが、年齢を重ねるごとに好きになる曲です。

 

夏の前に聴けば夏が待ちきれなくなり、夏真っ只中だと季節を十分に満喫でき、夏の終わりに聴けば切なくなる…その感じ方は年々強くなっています。

「サマーヌード」イメージの画像

 

当時のPVには、デビュー直後で初めての仕事だったというPUFFYが出演しています。なんだかワクワクする感じ、何かの始まりを予感させるこの映像は、儚かった90年代前半から煌びやかな90年代後半への移り変わりを象徴しているように感じます。

 

90年代の「あの頃」、必ずそばにあったもの

同じ曲でも思い入れは人によってそれぞれです。一緒に聴いた人や聴いた場所など、様々なシチュエーションで必ずそばにあった名曲の数々は、「あの頃」の思い出に彩りを添えてくれます。

 

最近の曲も好きな曲が多く、名曲と言えるものも数多く存在しますが、それらの曲には「あの頃過ごした90年代」のような強い思い出がありません。

 

そしてこれからも、90年代を超える強い思い出はできないでしょう。だから私は、90年代の名曲の数々を思い出とともに大事にしていきたいと思います。

 

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