JRを利用する朝の時間は混雑するので、比較的人の少ない車両の先頭まで行って…ほんの数分でも座席に座って眠りたい…朝5時半起き生活4ヶ月目が過ぎた、kobayashi(parking@ace)です。
本数が少なく貴重になった、対面座席のある車両
学生時代から利用しているJR北海道 函館本線。現在は車両の両脇に一列になっている座席のタイプが主流ですが、以前は対面座席でした。
僕は座席の向きが変えられる車両に馴染みがありますが…もっと以前は固定式で紺色のシートのタイプがありました。より多くの人が車両に乗れるように…より多くの人が座れるように改良されて、現行の両脇に一列座席タイプに変わったと思いますが、僕は対面座席が好きでした。
何人かで乗ると向き合って話せて、車窓を共有しやすい…居酒屋さんで例えると半個室のような空間が、移動のちょっとした時間を楽しい時間にしてくれました。
水色とオレンジのデッキを見るとほっとする
車両に乗り込むと優しい色合いの水色に、ブルーで描かれたすずらんが等間隔で描かれた壁のデッキが迎え入れてくれます。
雪国仕様だからでしょうか…座席のある場所へ行くにはもう1つのドアを開けて入ります。そこから見ると、デッキを隔てる壁が優しいオレンジになっているのが印象深いです。
2011年に公開された我が北海道の大スター大泉洋が主演する、札幌が舞台の映画「探偵はBARにいる」の終盤で依頼女性(演:小雪)を救う事ができず、探偵(演:大泉洋)が慟哭する場面がこのデッキでした。大きなスクリーンで馴染みのある場所が映った時は、本編とは関係ないですが…感動しました。
袖振り合うも多生の縁
朝の混雑した時間ではあまりないですが…夕方に乗る車両は比較的すいていて、対面座席で相席になった御年寄の方などとちょっとしたコミュニケーションにほっこりする事もありました。
ある時は、若いママさんが小さな男の子にマクドナルドのナゲットを食べさせている光景が微笑ましく見ていると…いつの間にか目線はナゲットに向かっていたようで、若いママさんに「ひとつ食べますか?」と言っていただき、その時食べたナゲットの美味しさは今でも忘れる事が出来ません。。少ない数のナゲットをいただき、ありがとうございました。いやしくて申し訳ございません!
学生の頃はとにかくお腹が空いていました。たまに立ち食いそばをテイクアウトして車内で食べていたほどです。。
今はたまに巡り会う、対面座席のある車両
今ではほとんどこの車両に乗れることはありませんが、娘と実家から帰ってくる時、乗客数が少ない時間帯にはたまに巡り会うことができます。
その時は向かい合って座り、車窓を眺めながら…僕の思い出話をしたりなんかして、ゆっくりとした時間を過ごします。もしかしたら消えゆく車両になってるのではないかと思いますが、この対面座席のある車両は僕の思い出を更新し続けています。