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いつも心に「ジャッキー・チェン」を…酔拳だけが代表作じゃないあの頃

粘土で作った成龍

 

80年代を過ごした少年時代、金曜ロードショー・ゴールデン洋画劇場・日曜洋画劇場のどこかしらで放送されていたジャッキー映画を毎週のように楽しみにしていた、リアルアジアンカンフージェネレーションの、kobayashi(parking@ace)です。

 

観すぎてテープが擦り切れました

 

金曜日から日曜日の21時~23時に放送されていたテレビの映画専門枠で、その週にジャッキー映画が放送されていなくても…されていても…両親が飲みに出かけるのが定番だった土曜日は、兄と15分ほど自転車に乗ってレンタルビデオ店に行き、ジャッキー映画を中心とした香港映画を借りに行くのがとても楽しみでした。

 

当時のレンタルは字幕がメインで、ジャッキーの声が石丸博也さんの声じゃない事に軽くショックを受けたのは僕だけではないと思います。

 

テレビ放送されたジャッキー映画を録画したビデオテープが擦り切れるくらい(本当に擦り切れました…)観て、観た事のない主演作は借りる…そんなジャッキーライフを満喫していた少年時代です。

 

シリアス路線に抵抗し続けた70年代

油の上で尼僧から拳法を教えてもらうのが印象的な

「少林寺木人拳」(1976年)

■製作総指揮:ロー・ウェイ
■監督:チェン・チーホワ
■ラスボス:カム・コン
■決戦の場:荒地

 

 

木人と化した兄貴との遊びで何度もボコボコにされても…ジャッキーのように強くはなりませんでした(笑)

 

 

少年心にノラ・ミャオの美人さに魅了された

「蛇鶴八拳」(1977年)

■製作総指揮:ロー・ウェイ
■監督:チェン・チーホワ
■ラスボス:カム・コン
■決戦の場:荒地

 

 

兄貴に何度も鶴の形をやってみろと言われ…違うこうだと見本を見せられダメだしし続けられました…最後までOKもらった記憶がありません(笑)

 

 

印象的なテーマ曲とへっこきの一本でもニンジンが記憶に残る

「カンニングモンキー天中拳」(1978年)

■製作総指揮:ロー・ウェイ
■監督:チェン・チーホワ
■ラスボス:カム・コン
■決戦の場:荒地

 

 

テーマ曲が好きすぎて一時期着信音にしていました。もちろん兄貴には一本でもニンジンを何度もくらっています(笑)

 

 

猫爪拳のインスピレーションを受けた猫とコブラのバトルが強烈な印象の

「スネーキーモンキー蛇拳」(1978年)

■製作総指揮:ウー・シーユエン
■監督:ユエン・ウーピン
■ラスボス:ウォン・チェンリー
■決戦の場:岩場

 

 

師匠ユエン・シャオティエンに触発された兄貴から…いわずもがな「シュッシュ」口で音立てながら蛇形拳で突かれまくりました(笑)

 

 

少年心に怖すぎた…赤髪で白塗りの真っ白い妖精が登場。そして編集の雑さが目立つ

「拳精」(1978年)

■製作総指揮:ロー・ウェイ
■監督:ロー・ウェイ
■ラスボス:リー・トン・チュン
■決戦の場:少林寺敷地内

 

 

完全に見えているのに妖精となった兄貴から「見えないと思って」と言われ…他愛のないイタズラをされまくりました(笑)

 

 

くるみを割った数だけ強くなる…棒術の達人が馬糞に顔を突っ込む負けっぷりがそれを象徴してくれた

「酔拳」(1978年)

■製作総指揮:ウー・シーユエン
■監督:ユエン・ウーピン
■ラスボス:ウォン・チェンリー
■決戦の場:荒地

 

 

修行でのワンシーン…逆さ吊り腹筋を兄貴に本気でやらされそうになりました…ラスボスが顔の前で手を早く振るフェイントは相当やられました(笑)

 

 

変装したジャッキーと戦うナヨナヨな剣術使いとそのやられっぷりが見事に振り切ってる

「クレイジーモンキー笑拳」(1979年)

■製作総指揮:スー・リー・ホワ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:ヤム・サイクン
■決戦の場:湿地のような荒地

 

 

ラスボスが鍛えて強くなったジャッキーの喉元を攻撃しても全然効かないシーンを「俺の喉元を攻撃してみろ」と言う全然鍛えていない兄貴を攻撃して、いつもの仕返しとばかりにしつこくやっていたら怒られました(笑)

 

 

70年代はブルース・リーのシリアス路線の後釜としてジャッキーを見出した「ロー・ウェイ」が製作総指揮を務める作品が多くありましたが…コミカル路線を目指したジャッキーはゴタゴタの末、ゴールデンハーベスト移籍をきっかけとした黄金時代に突入します。

 

このコミカル路線こそが我ら少年(当時)と香港映画への距離をグッと近づけ、夢中にさせてくれたと思います。ちなみに、兄とのエピソードはやたらとやられてばかりのものですが…当時から優しく、映画などいろいろなものを教えてくれました。

 

この時好きになったものは今でも変わらないものが多く、ジャッキー映画もそのうちのひとつです。そんな兄は映画好きがきっかけでカメラマンになりました。今でも仲良くとても尊敬をしています。

 

 

ゴールデンハーベスト移籍で黄金期に突入の80年代

鍛えられた肉体で狭い建物の壁をよじ登るシーンと、ラスボスが最後人形にすり替えられてやられる姿が印象的な

「ヤング・マスター 師弟出馬」(1980年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:ウォン・インシク
■決戦の場:山地

 

 

署長の娘の戦術を真似し、スカートに見立てた布を巻いた兄貴に「足が見えないだろう?」と言われながら蹴られられまくりました。ラスボス戦でジャッキーが見せた足への連続パンチでやり返しました(笑)

 

 

上司の飼っている亀を間違って踏み潰しちゃうジャッキーが印象深く、透明人間になったつもりのチンケを無視したように振る舞う仲間達のシーンが秀逸な

「五福星」(1983年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:サモ・ハン・キンポー(最終決戦は赤いスエット着用)
■ラスボス:ジェームズ・ティエン
■決戦の場:倉庫

 

 

たぶんこの映画きっかけでローラースケートを買い、車に掴まって移動するシーンをちょっとだけ家の前で真似しました(笑)

 

 

開始8分でひょうきんの顔にナポリタンがぶつけられてから始まる酒場でのケンカ。これ以降は名シーンの連続で作品の濃度がかなり高めなジャッキー映画の金字塔

「プロジェクトA」(1983年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:ディック・ウェイ
■決戦の場:海賊船の中

 

 

ラストのロー親分を絨毯で簀巻きにするシーンに触発され、布団を使って兄貴に巻かれたり…一緒に布団にくるまって「手投げ弾が爆発するぞ!」なんて言って遊んだりしていました(笑)

 

 

依頼人の執事から渡された紙に文字が書いてあるのに、水をかけて「あぶり出しか?」(吹き替えVer.)と言ったサモ・ハンのセリフが今だに不可解な

「スパルタンX」(1984年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:サモ・ハン・キンポー
■ラスボス:ぺぺ・サンチョ
■決戦の場:城の中

 

 

暴走族のリーダーをバイクから落とす時にジャッキーとユン・ピョウがバンダナか何かを使ったシーンを、自転車に乗った僕に本気で試そうとした兄貴に猛抗議しました(笑)

 

 

西脇美智子のレオタード姿をドキドキしながら見はじめて、もうちょっと見たかったのに秒で倒したサモ・ハンを初めて嫌いになった(笑)

「香港発活劇エクスプレス 大福星」(1985年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:サモ・ハン・キンポー(最終決戦は黄色いスエット着用)
■ラスボス:ポール・チャン
■決戦の場:組織のアジト

 

 

終盤組織に囚われたリッキー(演:ユン・ピョウ)を助けた「リッキー」と声をかける女性警官に対して食い気味で「早く開けて」(吹き替えVer.)といったやり取りを兄貴としつこく繰り返していました(笑)

 

 

五人組の女性に対しての中学生のような好奇心が、作られた火事のシーンで相変わらずを発揮するのがステキな

「七福星」(1985年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:サモ・ハン・キンポー(最終決戦はボタン付きTシャツにサスペンダー着用)
■ラスボス:倉田保昭
■決戦の場:ビルの中

 

 

武田鉄矢主演「刑事物語5」でのテニスラケットを使って戦うシーンは、ラスボス戦のサモ・ハンを意識しているのでしょうか?ちなみにハンガーヌンチャクは兄がよく真似していました。刑事物語2の名台詞「違う!木のやつ」はしょっちゅう口にしていました(笑)

 

 

ゴールデンハーベストのロゴにグローバルなビジュアルが追加され新時代を感じるオープニングとラストに怒りの鉄拳を食らわすジャッキーが印象的な

「ポリス・ストーリー/香港国際警察」(1985年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:チョー・ユン
■決戦の場:デパートの中

 

 

ここまでお読みの方はお察しがつくかと思いますが…どうすれば僕を使って、傘でバスにぶら下がるシーンを再現しようかと兄貴は考えていました。もちろん猛抗議しました(笑)

 

 

開始5分のみのベリーショートジャッキーヘアと、とんねるずのノリさんも良くやっていた片手に乗せたガムを、もう片方の手で叩いて口に入れるのがカッコよかった

「サンダーアーム/龍兄虎弟」(1986年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:ケン・ボイル
■決戦の場:教団のアジト

 

 

ラストの気球へ飛び移るシーンで「画面右下に木が写っているからあんまり高い場所から飛んでないよ」とドヤ顔で兄貴から何度もそのシーンを観させられました(笑)

 

 

水まみれになった警察局長がレディースのシャツを着て、ソファーに手錠がつながりながらも…大声で歌い出す姿が愛らしい

「プロジェクトA2 史上最大の標的」(1987年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:デヴィッド・ラム
■決戦の場:教団のアジト

 

 

巨大な円柱の重りがその直径と大して変わらない臼のようなもの落ちる動きをする醤油製造機にジャッキーが落とされ…上から油を流され…といった恐怖のシュチュエーションを、何かで再現できないかと頭では考えていたかもしれないですが、この頃の兄貴はそんな事を言わなくなりました。僕はこの頃物置の屋根から落ちて、不本意ながらも屋根落ちシーンを再現してしまいました(笑)はじめて劇場で観たジャッキー映画です。

 

 

1本のバラではじまる繋がりを大切にした作品

「ミラクル/奇跡」(1989年)

■製作総指揮:レイモンド・チョウ
■監督:ジャッキー・チェン
■ラスボス:該当なし
■決戦の場:工場の中

 

 

この頃、思春期の兄と一緒に観に行った最後の映画になりました。

 

80年代は旧友のサモ・ハン・キンポー監督作も増えよりコミカル路線の色が濃くなる中、舞台を海外に移しスケールの大きな作品もたくさん撮影されました。ユン・ピョウが加わった3人が出演している作品が個人的には好きです。

 

ご存知の通り90年代は「プロジェクト・イーグル」からはじまる多くの作品が作られてきましたが、「ミラクル/奇跡」が80年代最後の作品で、これを機に僕の興味も他へ移っていきました。

 

ジャッキー映画は兄と遊んでいた思い出の中心となって今でも心を熱くしてくれます。民放ではあまり放送されなくなりましたが、CSなどでやっているとそんな「あの頃」思い出して今も食い入るように観て楽しんでいます。

 

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