僕は小学校3年生の時に運動会のリレーの選手の補欠でした…その経験を踏まえて…勝手に運動神経がいい方なんだと自己暗示を続けて数十年、実際は運動神経がわるいkobayashi(parking@ace)です。
娘の自転車を買って2年が経ちました…
娘が「自転車を欲しい!」と言ったのは5歳の頃でしょうか…。アリオ札幌のトイザらスへ選びに行って、当時人気だったキャラクターがプリントされた自転車をとても欲しがっておりましたが…「何年も乗る事になるからシンプルな方がいいよ」と奥さんと2人で娘をなだめました。
そして補助輪付きのシンプルな自転車を買ってから、乗れた事で飽きてしまったのか…ちょこっとだけしか乗らず…放置していました。それから2年…友達と自転車で一緒に遊ぶ約束をしたのは一週間後の事でした。もちろんこの時は、補助輪なしで自転車に乗る事はできませんでした。
近所の永山記念公園で練習をはじめました
約束をした友達は保育園の年長の時に乗れたというのを聞いていて、僕も奥さんもそろそろ娘も自転車に乗れないとまずいな…と思い「自転車の練習しよう」と言ってもなかなか乗り気にならなかった娘でしたが…“友達と自転車に一緒に乗って遊びたい”という気持ちがモチベーションとなったのか、自主的に練習したいと言いました。
娘を乗せた自転車のハンドルを僕が両手でしっかりと握り娘にペダルをこがせて、近所の永山記念公園に向かいました。正直、この時点ではすぐ乗れるようになるのは難しいかなと…運動神経がわるい父は思っていました。
同時に娘が2年前に欲しがっていた自転車にプリントされていたキャラクターは、今では全然興味がなく…シンプルな自転車にしてよかったなと心の中で小さく思いました。「この自転車やだ」ってわがまま言われたら大変ですからね。。
しっかりと両手で掴んだハンドルを手放す時
公園についてから僕はここに来るまでしっかりと両手で掴んでいた、娘の自転車のハンドルからちょっとずつ手を離すようにしていました。最初はバランスを崩しすぐ倒れてしまいましたが、ある程度スピードが出ていたら簡単には転ばないよとアドバイスをすると、数秒は一人でこげるようになりました。
これは乗れるかもって簡単に考えていましたが、一度転んでペダルに足をぶつけて泣いてから…娘は「ハンドルから手を離さないで!」とひとりでこぐのを拒むようになってきました。中腰でハンドルを持ちながら長時間歩いたり、走ったりするのは…ヘルニア持ちの僕にはなかなか大変な事でした。。
「そろそろ手を離すよ」と言う言葉がプレッシャーに…
僕がハンドルを握って娘が自転車をこぐ事は、感覚をつかむには大切な事でしたが…「そろそろハンドルから手を離すよ」と娘に言っても「ダメ!」と言われ続け…練習がなかなか進まず「ずっとパパがハンドル握っていたら乗れるようにならないよ」と言うと泣いてしまって…今日はもう無理かなって思っていました。
帰る前に「ちょっと公園で遊びたい」と言うので、鬼ごっこなどして一緒に遊びました。それで気分転換ができたのか、娘が自転車に乗っている最中「手を離して~」との声に、僕が手を離してみると…10秒ほど一人でこぐ事ができました。
その時、僕が「手を離すよ」と言っていた事がプレッシャーになっていた事に気づきました。その事に反省しながら1日目の練習が終了しました。
自転車のこぎ始めに苦戦しました
練習2日目は、娘がこぎ始めからひとりでやってみました。
スピードがつかないとなかなか安定しないので、緩やかな坂で勢いをつけてからこぎ始めてみたり、僕が軽く自転車を押して勢いをつけてみたりしましたが…なかなか上手くいきません。公園は平らな部分が少なく、ごく緩やかな坂が多かったので少し難しかったかもしれません。
「また明日頑張ろう」と帰る道すがら…人が少ない時間帯のサッポロファクトリーの煙突広場が目に入り「ちょっと言ってみる?」と言うと…なかなか上手くできなかった事で悔しがっていた娘は「うん…」と言い、自転車をこぎ始めました。
自転車で走行する爽快感を経験した娘
サッポロファクトリーの煙突広場はごく緩やかな坂がなく、とても平らにレンガが敷き詰められていました。
人がほとんどいなく、広い空間というのもいい条件になっていたと思います。助走をつけて…ペダルを踏むもタイミングが合わない…でも娘は諦めず、さらに助走をつけた時…ペダルを足にのせるタイミングもバッチリで、安定した自転車走行を始めました。
ゆっくりですが、確実に走行する娘は…曲がる事にも成功し、しばらく気持ち良さそうに走っていました。
気持ちのよい初夏の風を自転車に乗りながら感じた娘はその後、何回も何回もとびっきりの笑顔で自転車を走らせていました。
すぐ乗れるようになるか心配していた運動神経のわるい父は…こちらもどちらかと言えば運動神経に自信がない方の奥さんと喜び、またひとつ娘の成長を実感しました。