娘が以前からハマっていた「鬼滅の刃」のアニメを観てから…娘以上にハマってしまった、kobayashi(parking@ace)です。
セロテープで「我妻善逸」フィギュアを作る
何の予備知識もなく初めてアニメで善逸を観た時は、ギャーギャーわめいてうるさい奴だなと思っていた程度でしたが、鬼だと知りつつ禰豆子が入った箱を伊之助から必死に守る姿や、臆病で消極的で後ろ向き思考の利己的な面が強い自分と向き合いながら、師匠であるじいちゃん(桑島慈悟朗)の最後まで見捨てない姿勢に応えようと、泣き叫びながらも修行に励む様子が描かれ感情移入していきました。
中でも「雷の呼吸」六つの型のうち「壱ノ型 霹靂一閃」しか会得できない不器用な善逸の才能を信じるじいちゃんが、「いいんだ善逸、お前はそれでいい。ひとつのことを極め抜け、極限の極限まで磨け」と、「泣いていい、逃げてもいい、ただ諦めるな、信じるんだ、地獄のような鍛錬に耐えた日々を」「お前は必ず報われる」という言葉の回想シーンを経て放たれる「霹靂一閃 六連」にはグッときました。
なぜか、スラムダンクで安西先生が三井寿に言った「あきらめたらそこで試合終了だよ」~「バスケがしたいです」というシーンを思い出してしまいました。泥臭く人間らしい姿が重なってしまったのかもしれません。そんな2人のキャラクターが僕は大好きです。
そしてアニメのテーマ曲「紅蓮華」の2番にある歌詞は善逸を思って書かれたものかもしれません。「逸材の花より 挑み続け咲いた一輪が美しい」この一節は善逸のキャラクターが素敵に表現されていると思います。ここを聴くといつもグッときてしまいます。
そんな大好きな善逸のフィギュアを作ってみようと思いました。私が小学生の頃によく使っていたセロテープが主な材料です。可動式なので完成形は「雷の呼吸・壱ノ型」の姿にしたいと思います。大きさ約4.5cmの完成品はこちらです。
・サインペン各色(水性だと消えるので油性がマスト)
・ぺんてるホワイト
・鉛筆(使えなくなった短いもの等)
・モール(白色が理想)
・セロテープ
・両面テープ(強力タイプが理想)
・水のり
・ティッシュ
・はさみ
・カッター
・針
↑材料の一部
可動式で服の着脱が可能な我妻善逸フィギュア
モールを骨組みにして手・足を可動式(動かせるようにする)にする事と、服などが着脱(着せ替え)が出来るというのが特徴の「セロテープ人間」は、だいたい5cmぐらいのフィギュアです。顔・胴体などのベース部分は以前作った炭治郎のものと一緒なので袴を作るところまではこちらをご覧ください。
娘の小学校が休校となり、家で過ごす時間が1ヶ月以上…2人でテレビばかりを観る生活をしていました。 そんな中、娘が以前からハマっていた「鬼滅の刃」のアニメを観ることに…最初は何気なく観ていた私です[…]
小学生の娘にこの記事を見せたら「こんなの誰が作るの?」とグサリと刺さる言葉を言われましたが…誰も作らないものは価値があると信じ、ちょっとだけ傷つきながら書き進めていきます。
鬼殺隊 隊服の上着を作る
鬼殺隊 隊服の上着を作ります。まずは両腕に接着面が上にして、タイトめのシルエットになるように少しだけ余裕を持たせて巻きつけます。
次に、縦方向に半分にしたセロテープを両肩にかけるようにして、正面と背面でくっつけます。接着面はもちろん上です。
接着面上に胴体部分を巻いてから、今度は接着面を下にして同じように巻きます。接着面は残らないように注意しましょう。袖や裾を切る部分にペンで印(写真には付いていません)をつけておいてから、正面真ん中にハサミを入れて切ります。
両腕を後ろにすると脱がすことが出来ます。
印にそって袖や裾を切り、首回りにセロテープの接着面を挟み込むように立襟をつけます。
上着を一度着せて切る部分に印をつけて、脱がしてからハサミで切ります。
ぺんてるホワイト(白インクのペン)で背中の「滅」と正面の三つボタンと左胸のポケット、襟上部と袖(インナーのシャツに見えるように)を塗ります。
そして十分に乾かしてから、白ペンで塗った部分を残すように黒ペンで着色します。
背面はこのようになります。「滅」の文字は細かくつぶれてしまいやすいので、さらに上から白ペンで調整していきます。ペンを替える際は十分に乾かさないと滲むので注意が必要です。
足袋などの足元やベルトを作る
足元は足袋とその上に巻きつけているものと草履の2点を作ります。まずは足袋などです。接着面を上にして筒状にしたものを足にはめます。足先を折り返しつま先部分を作り、接着面を覆うようにまたテープをつけていきます。巻きつけているものの三角柄と脛部分の結び目を白ペンで塗ります。
白ペンが乾くのを待つ間に白いベルトを作ります。テープを縦半分に折り、接着面どうしをくっつけて細長く切り、ベルトのベースを作ります。少し長さに余裕を持たせるといいでしょう。バックル部分には細く切ったテープをベルトよりも少し大きな幅に巻きつけます。そうしたら白く着色し乾燥させます。
ベルトループをベルトにくっつけます。どうせ白く塗ってしまいますが…立体感が出るので、ベルトループの幅にセロテープを切って巻きます。(今回写真を取り忘れたので炭治郎フィギュア製作時のものです)バックルやベルト穴を黒ペンで描きます。
足袋部分は黒に塗り、その上に巻きつけているものは白ペンで塗った三角柄と脛部分の結び目を残すように、下はオレンジ、上は黄色で着色します。
我妻善逸の草履を作る
草履は足袋の裏よりもちょっと大きくなるような形を接着面を露出させず作っておきます。
鼻緒はテープをねじり作り、つま先中心部からテープで底部分とくっつけます。
このようにくっつけたら、接合部分の先端を爪でグッとして細くします。
2つの先端をかかと側の底にしっかりとテープでくっつけます。
このように出来ました。
もう片方を同様に作り、履かせるとこのようになります。これで自立する事が可能になりました。
次に鼻緒の後ろ部分です。前部分の鼻緒の後ろ部分に、細くねじったセロテープをくくりつけテープで固定します。
程よい長さにカットしてから、小さくカットした両面テープをつけて固定します。
もう一方も同様に作り、履かせるとこのようになりました。すべて白ペンで着色してから、草履の底面をグレーで着色して完成です。
善逸の象徴、三角柄の羽織を作る
羽織は袖の裾が広がったシルエットなので、ラッパ状にセロテープを巻きつけていきます。もちろん粘着面は上です。
次に羽織の前面と後面です。両肩に接着面を上にして長いタオルを掛けるイメージでテープをつけます。
両肩に掛かった長いタオルを筒状に巻くようなイメージで、身体のラインに沿って巻きつけましょう。
次に全面の粘着面を覆うようにテープを巻きつけます。最初に粘着面を上にした貼り方を、今度は粘着面を下に貼り付けるイメージです。それが出来たら前面の中心部分をハサミで切ります。
袖や羽織の下部分や首元の部分を身体の大きさに合わせてハサミで切ります。短くなりすぎると…最悪作り直しになるので、注意して長さを決めましょう。
羽織の見える部分の内側と袖口の内側を白く塗ります。ここは隊服の塗装面とよく接触する部分なので、着せる前には十分な乾燥が必要です。袖の内側(トンネル状の袖内部)は塗りづらいというのもありますが、着脱の際によくこすれる部分なので塗らないほうがいいです。
内側を塗ったら外側の三角柄を描きます。善逸の羽織は上部が黄色・下部がオレンジのグラデーションになっているので、ペンで表現するのが非常に難しいです。とりあえず前記の2色で分けて三角柄を描きました。
三角柄の白い部分を残しながら、上部は黄色・下部はオレンジでグラデーションぽく塗ってみました。決して上手ではありませんが…なんとなく善逸の羽織だとわかるように塗る事が出来ました。
内側に白く塗っていない部分に黄色を塗っても透けて見えるビニール製の羽織に見えてしまうので…外側に白ペンで塗りました。
外側に白ペンで塗った箇所を十分に乾かしてから、黄色を塗りました。雑な感じですが…まずまずの満足はしています。
善逸の日輪刀・鞘と手の部分を作る
隊服や羽織が着脱しやすいようにしているため、手の部分は持つ事が出来ません。なので、着脱式の持つ手を作ります。手の先にピッタリとハマる筒を接着面を上にしてテープを巻きつけ、さらに上に接着面どうしを合わせるようにテープを巻きます。
このように出来たら肌色に塗って完成です。
次は「日輪刀」です。箱本体で使った厚さより若干薄い(2~3枚重ねた)テープを用意し、日輪刀の刃の形になるよう切ります。
刃と同じぐらいの厚さのテープで鍔(つば)を作ります。
ある程度、鍔(つば)の形がわかるようにペンで書きます。
決して上手ではありませんが…善逸が持つ日輪刀の鍔の形らしくなりました。
鍔の中心部をカッターで刃の幅の長さに切ります。
刃を鍔に差し込むとこうなります。
鍔の上部分(鎺)を作るため細長いテープを巻きます。こうする事で鍔もがっちり固定します。
柄(持ち手)になるようテープで巻きます。
善逸が持つ日輪刀は白い部分が多いので、刃の一部分を残し白ペンで塗ります。
柄の先に紐がついていたので、細くセロテープをねじり先が2つに分かれるようにしたものを用意します。
柄の先に紐をつけて、刃の部分の白ペンが乾いたのを確認してから、稲妻模様を描きます。
目釘や鍔の周辺を黄色で塗ります。柄の下部分はオレンジ、刃は黒で稲妻模様のようにしました。雑な感じですが…これが精一杯です。。
鞘は鍔の上部分(鎺)の太さに合わせ接着面を上にしてテープを巻きつけ、さらに上に接着面どうしを合わせるようにテープを巻きます。鞘の先を折り返し細長いテープで巻きます。鞘の上部分も同様に巻き厚みをつけ黄色を塗ると完成です。
我妻善逸の顔を描く
一番重要な顔を描きたいと思います。顔を失敗すると全てが台無しになってしまいますが…私は絵を描くのがとても苦手です。以前作った炭治郎はパーツなどは納得できるもの作れましたが、顔がとても後悔しています。
そういった経緯があるのと、今回は善逸を「雷の呼吸・壱ノ型」の姿にしたいので、眠った状態の顔にする事にしました。マッキーの極細ではまだまだ太いので、今回の為に買った超極細ボール径0.28mmのジェットストリームエッジを使って線を描きます。。別に用意した鉛筆を使って練習です。ちょっと口が笑っているように見えますが…まあまあいい出来ではないかと思います。
その後、何度か練習してから描いたものがこちらです。自分の中では上出来かなと思うようにしています。
我妻善逸の髪型を作る
髪は小さくちぎったティッシュに水のりをつけて固めていきます。髪の毛の束をあらかじめ作ってから着色をするようにします。これは、固まってからは小さな隙間などが着色できず、ティッシュの白色が残る事を防ぐ為です。
後頭部は幅広いもの、前髪は細めにしたものを用意し、毛先はライトブラウン・その他は黄色で着色しました。接着用に本体の頭にもティッシュに水のりをつけたものをのせます。
後頭部は幅が広いものを層になるようにつけます。
側頭部は中くらいの大きさの幅のものをつけます。
前髪は細いものです。なんとなく善逸のようになってきました。
ここから全体的にもう少し髪を足していきます。
そして髪型が完成したものがこちらです。善逸のような…そうじゃないような感じになりましたが…まあまあの出来ではないでしょうか。
可動着脱式「我妻善逸」フィギュア完成
12個あるパーツを全てとり、大きさが分かりやすいようライターと並べてみました。
すべてのパーツ(刀の持ち手以外)を装備するとこのようになります。
以前作った炭治郎と並べるとこのようになります。鉛筆の違いで顔の色が違うのがわかりますね。
そして「雷の呼吸・壱ノ型」です。
手のひらの上で「雷の呼吸・壱ノ型」。セロテープで出来た羽織の裾を折り曲げるといい雰囲気になりました。顔をもう少し上手にかけるといいなと思いながらも…出来上がりには満足しています。
今回はアニメの映像や、フィギュアの画像などを参考にして製作しました。最後までご覧いただきありがとうございました。
【PR】dアニメストアは「鬼滅の刃」の他にも数多くのアニメが楽しめます
ユーザーへの愛情あふれるアニメ見放題サービス「dアニメストア」
少年時代は工作が大好きで、自分で作ったフィギュアでストーリーを考えながら遊んでいた、kobayashi(parking@ace)です。 モールを使って可動式にする 工作が大好きだった少年時代…暇さ[…]
いつもよりちょっぴり遅く起きる土曜の朝…朝ドラが終わって、8時15分から始まる「チコちゃんに叱られる!」を見ながら、ご飯三杯おかわりしつつ、娘とゆっくりとした朝食の時間を過ごすのが大好きな、Kobayashi(parki[…]
子供の頃から粘土遊びが大好きで、父となった今は…娘と一緒に粘土遊びをしていると、時間を忘れて没頭しすぎ…娘に叱られる、Kobayashi(parking@ace)です。 12色を見ていると「藤子・F[…]