札幌在住。奥さんと小学生の娘、フレンチブルドッグのベンと暮らしております。札幌のグルメ情報や動画配信サービスなど書いております。

札幌「雨は、やさしく No.2」の独創的なラーメンが美味しすぎる

 

このラーメンはもうクリーム系のパスタなんじゃないかっていうくらい、どろどろのスープに絡まった麺を食べるのが大好きな…炭水化物にまみれてどろどろのスープのプールで溺れてみたい願望を持つリアル豚二ストの、kobayashi(parking@ace)です。

 

あの球団名を冠した、ファイターズ通りの近くです

札幌駅のほど近く…歩いて15分程の「ファイターズ通り」沿いにはノスタルジックな雰囲気を残した古い建物が多く、その中には空き店舗となった飲食店がちらほら目立ちますが…夏祭りや、よさこいソーラン祭りの会場となった際には人が多く集まり、町内会やここらに住む住民の方々がこの地域を盛り上げています。

 

そのようなイベントがある時は、僕も毎回楽しみにしています。そんなファイターズ通りの近くに、2017年からオープンしているラーメン屋さんがあります。「雨は、やさしくNo.2」…?「この店名なんだろう…しかもNo.2って」と…ここを通るたび気になっていました。

 

困っていたら奥さんが1000円くれました

「雨は、やさしくNo.2」が気になり2年ほど過ぎた頃…僕は始めてから早々の2ヶ月目で、ブログのネタがなくなり困っていました。

 

奥さんに「なんかネタないかな?」と聞いてみると「ちょっと散歩してくれば」と言われ、「どこかのお店について書いてみたいけどお金がないんだよな…」とちょっといやらしく返してみました…すると奥さんはそっと財布から1000円を取り出し、黙ってテーブルに置きました。

 

これは2年間気になっていたあの店に行くしかないと、奥さんの優しさに気づかれないよう涙をぬぐいながら「雨は、やさしくNo.2」に向かいました

 

満を持して…店内へ

この日の札幌はとても暑く、お店についた時には正直食欲がなくなっていましたが、片手に握りしめた奥さんからの1000円を無駄にするわけにはいかないと…店のドアを開きました。

 

入ってみるとまず目につくのは自動券売機です。ここでどのようなメニューがあるのか事前情報も何もない状態だったので迷わず、おすすめのPOPが貼られていた「帆立鶏白湯 塩」を注文しました

自動券売機

 

カウンターの席で食券を店員さんに渡し、一息ついてから店内を見渡すと…落ち着いていて、とてもオシャレな雰囲気でした。お客さんもなんだかスマートな方達のように見え…全身汗だくの僕はほんの少しだけ場違いな感じがしましたが、店員さんの優しい接客によりそんな気持ちはなくなりました。

 

帆立鶏白湯 塩

このメニューの紹介で「帆立ペーストを溶かしながら食べる鶏白湯ラーメン」と書かれているのをみた時から、暑くてなくなっていた食欲が一気に戻りました。食事途中の“味変”が大好きな僕が楽しみに待っていると…5分も立たないうちに目の前に到着しました。

帆立鶏白湯 塩

 

とてもキレイな盛り付けです。まずは鶏白湯スープを一口…とろみを感じる濃厚な味は、繊細で無駄なものが削ぎ落とされた洗練された印象です

 

器に入っているスープの量と帆立ペーストの量をみると、早いうちから溶かし合わせなければ全体のバランスが取れなくなってしまうのはわかっていましたが、あまりのうまさに…NO帆立ペーストでスルスルスルーっと飲み続けてしまいました。。

 

そして麺を一口…つるつるのストレートな麺は、程よい量のスープをまとって上品な小麦の味がしました。添えられたごぼう天はしっかりとした味わいで口の中をリセットしてくれます。その下には、程よく甘辛に煮付けられたごぼうがあり、口の中を飽きさせないよき箸休めとして作用してくれます。

 

たまに口内に入るしその風味はとてもいいアクセントです。帆立鶏白湯の全体のバランスの微調整として、しっかりと役割を果たしています。本当に無駄がひとつもなくよく計算し尽くされたラーメンだと思いました

 

いよいよです、帆立ペースト溶かします

あまりの勢いで飲み続けたスープが半分ほどになったところで、いよいよ帆立ペーストを溶かします。味変が大好きな僕の最高の瞬間です。

 

ちょっとづつ溶かして帆立の旨み・香りを堪能…最終的にはスープに対して帆立ペーストの量が多くなってしまったけど(量のバランスに関しては個人の見解です)溶かさないわけにはいかないので、一気に残りを混ぜ合わせます…誤解を恐れずに言えばこれはもうポタージュです…いや、濃厚なクリームパスタソースです…いやこれは「帆立鶏白湯」という独立したジャンルの料理と言ってもいいと思います。

 

帆立ペーストを全て溶かしても塩辛い濃さには決してならず、上品な旨みはキープされたまま…最後まで気高い味を堪能させてくれました

 

 

独創的な「帆立鶏白湯 塩」を味わわせていただいた「雨は、やさしくNo.2」の独創的なネーミングに納得しつつ、1000円をくれた奥さんに「ありがとう」と伝えたいと思います。

 

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住  所:札幌市東区北7条東3丁目1番地1、28番地8
電  話:011-722-5511
アクセス:JR札幌駅より徒歩約10分
営業時間:11時~15時 18時~20時20分(日曜営業)
定休日:不定休
営業時間・定休日は変更となる場合がございますので、ご来店前に店舗にご確認ください。

 

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